自宅の仮想ホストの代替としてNASを買った

自宅のストレージ環境ですが、1年くらい前に検証用のEsxiの余っているリソースを使ってFreeNasを構築してしばらく使っていました。 転送速度も理論値の上限近くは出ていたので満足はしていましたが、あまり拡張性がなかったり電力喰い*1だったり、ハードウェアの信頼性もお世辞にも高くはないし、最近意味不明なエラーを吐き出し始めてきたのでNASを導入しました。

買ったもの

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あとは、16GBのメモリを一緒に購入しましたが見事に不良品を引き当てたらしくあえなく返品しました。

一応これですが、私が購入した個体はハズレだったらしく、3日で1枚壊れました。

こっちを買い直しました。

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とりあえずはメモリ16GBもいらんなと言うことで、こっち買って元々ついていた4GB+8GBで12GBで運用しています。

メモリはどちらも、一応は認識しました。

今回購入したNASユニットですが、個人で使うというよりはどちらかというと中小企業向けという位置付けのNASユニットです。 恐らくは、CPUもArm系のものではなく、x86系のCeleronを使っていてハイパーバイザーを用意しているので、最近のサーバールームを廃止してデータセンターへの移行と言う流れの中で、どうしてもオンプレで残さなきゃいけないようなアプリなりを、仮想環境で構築してね的な使い方を想定しているもの*2と思われます。 競合する製品としては、QnapだったりASUSなんかも似たようなスペックで出していますが、今回DS918+にした決め手は値段と拡張性の良さです。

開封

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とりあえず届いて開封しましたが、さすが専用機だけあってハードウェアに無駄がありません。 HPEのMicroServerなんかよりも小さいです。  マニュアル類も紙1枚でした。

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構築

ディスクは旧ストレージ環境についていたWD Blue 2TB×2を投入。 今後、使用量が増えてきたら増設なりを考えます。 とりあえずは、メモリを交換して12GBにして、ディスクはRaid1で設定しました。 やったことといえば

  1. メモリの増設、ディスク取り付け
  2. アカウント類の設定
  3. サービス設定
  4. アプリインストール
  5. ゲストOS構築
  6. VPNサーバー設定

だいたいこれで3時間くらいで終わりました。 仮想のゲストOSは利用しているDDNSサービス(My DNS)の更新用ですが、これもNAS本体にある程度メジャーどころのDDNSサービスの更新であれば本体のみで対応できたりします。 エントリークラスでもアプリのインストールはできるのでそこそこ遊べるとは思います。

仮想環境構築

今回あえて、(値段の高い)DS918+にしたのは、この機能を使いたかったからです。 大抵のサービスの構築は、DSMに用意されているもので事足りますが、どうしても自由度の高いLinux環境が欲しいということで、DSMからハイパーバイザー(「Virtual Machine Manager」というアプリ)をインストールしてCentOSを構築しました。 vSpheaなんかを弄ったことのある人間なら特に構築に困ることはないかと思います。 フル機能を使うには有料のライセンスが必要なようですが、とりあえずライセンスを購入しなくても仮想サーバー運用をする上で最低限のことはできます。

簡単に使用感を

まずは構築ですが、メーカーが準備しているサービス類の構築は簡単でした。 VPN環境を構築しなくても、Quickconect機能を有効にして入れば外出先からNASのファームへのアクセスができるので、スタバで構築してました。 お値段的にはMicro Serverなんかとあまり大差はありませんが、ハードウェアの信頼性はサーバーに劣っていても構築のしやすさなんかは、DS918+の方が圧倒的かと。

純正アプリで便利だなぁと思ったのは「Cloud sync」と言うアプリがありまして早いところNASとメジャーなクラウドサービス間の同期をやってくれるアプリがあるんですが、それ使えば普段持ち歩いて使っているMacBookにごちゃごちゃいろんなクラウドサービスのアプリを入れなくても良くなったりと。 

ハイパーバイザー(仮想環境)に関してはメモリフルマックスにすれば、ゲストOSにWindows Server環境を構築して軽めのグループウェアだったり、軽度な処理であれば問題ないとは思います。 私は元々仮想ホストにLinuxを構築して自宅のいろんな処理をやらせていますが、そもそも個人利用で仮想ホストの機能を使う人間なんてそうそういないと思うので、普通に使うのであればエントリーモデルでも十分だとは思います。 アプリケーションとしては、サードパーティから「WordPress」や「Apache」、「GitLab」なんかが準備されてたりするので、NASとしてではなくWebサーバーとして使ってもよし、「DNLA」, 「DTCP-IP」メディアサーバーとして使ってもよしといろんな使い方はできるかなと思います。

ちなみに、エントリーだとお値段お安いです。

普通に家庭でのNAS用途だったら、普通に2ベイのものにそれなりの容量のディスクを入れて、Raid1で構築しとけばまぁ問題ないかと。。。

*1:元々はSkylakeのi7とスリムケースで構築していたのでストレージは2本が限界でした。

*2:まぁ、どうしてもオンプレで残すようなものって大体仮想環境で動作保証してないものが多いですが。。。。